東京と北関東を結ぶ快速列車・バス

　東京から一気に福島・仙台へと移動したいものですが、栃木県の黒磯駅を境に電気の方式が直流と交流に分かれ、どうしてもここが関所になっています。夜行の寝台列車などは、両用の機関車でここを通過していきますが、残念ながら、普通列車でここをまたいで運転されているものはありません。

　休日等の朝と夕方に、ゴルフ客を対象とした快速列車が運転されています。この列車は、新潟と東京を結ぶ夜行列車として運転を開始されましたが、その間合いで新宿から黒磯までの１往復運転されています。車内はグリーン車並の設備で、当初は足かけもありましたが、今は取り外されているものの、１両に４８人という大盤振る舞いな定員設定となっています。

フェアウェイ号
新宿6:24発宇都宮7:51着黒磯9:01着
黒磯17:19発赤羽19:24着新宿19:45着

　上便は、現在のダイヤでは、郡山方面からの接続が悪く、朝の下り便も福島についても何かの用事を足すことになると、日帰りはちょっときついので、その辺も含めて使うことになります。また、全車指定のため指定席券が必要ですが、当日でも買えることが多いようです。

　また、この区間に最近ＪＲバス関東の高速バスが運転され、新宿と宇都宮・塩原・郡山・福島・会津若松などの各方面を結んだ路線が好評のようで、なかには増便されたケースもあります。

もみじ号

　ダイヤの切り替え時期等はＪＲバス関東のページでご確認ください。

東京と会津を結ぶ高速バス  

　郡山・福島へのバスとしては、東北急行のバスが有名ですが、夜行で４列シートというのは時代の流れにあっていないような気もしますが、夜行列車の無い今、東京ディズニーランド帰りの若者や、出稼ぎ帰りの人々でそこそこ混んでいるようです。

　人気があるのは、会津若松行きの便で、最近喜多方まで延長されました。運行はＪＲバス関東と会津乗合自動車の共同運行です。ＪＲバス関東のページでは、空席情報も確認できます。往復購入で片道４３００円相当というのも人気の一つのようです。

夢街道会津号

　青春１８切符シーズンは別にして、普通列車利用の乗り継ぎよりかは金額的にも割安です。

東京と福島・仙台を結ぶ高速バス  

　福島・仙台へのバスとしては、東北急行のバスが老舗ですが、新宿−郡山・福島便は、ＪＲバス関東と、ＪＲバス東北、福島交通の３社で共同運行されています。最近、郡山止まりの便も設定されましたが、以前は、須賀川で東北道を降り本宮で再び高速道に乗り、時間のロスも多かったのですが、新たに二本松にも寄るようになり、郡山便も出来たことから、福島直通便による時間短縮と、福島に午前中に着ける便を期待したいところです。しかしながら、東京福島間が往復利用とすると、片道が４３００円相当になり、会津便同様にかなり割安となります。

あぶくま号

　東京仙台間の高速バスはやや複雑で、ＪＲバス東北と東北急行の共同運行の政宗号と、東北急行の単独運行の仙台高速号、山形高速号があります。後者は特に呼び方もないようですが区分け上このように名前を付けさせていただきました。このほかにも東京ディズニーランド・成田空港と仙台石巻を結ぶ３列シート２８人乗りのバスもありますが、更に複雑になるのでリストからは割愛しました。くわしくは、宮城交通のページでご確認ください。ただし、政宗号などが６２１０円に対して８０５０円と同一区間で無いながらも価格の差があります。

政宗号・仙台高速・山形高速号

　夜行便にもかかわらず、欲を言えば３列シートで無い点が不満なものの、やはり距離的に難しいんでしょうが・・・。